半農半Xって知ってる?

「人間らしく生きる」半農半Xのススメ!

近年「半農半X]というライフスタイルが注目されています。これは京都府在住の塩見直紀氏が提唱してきたライフスタイルです。自分や家族が食べる分の食料を賄い合間に自分のしたいことに費やす時間が「X]です。 半農半X生活は減収というリスクがあっても心豊かな暮らしを求める人たちから共感を集めています。

人間本来の暮らしに回帰?

日本の成人の大半は会社勤めをし多忙を極め家族との時間もとれず疲弊しきっています。 生活費、将来への貯蓄、子供の教育資金、マイホームローン・・・。 特にマイホームローンは返済期間は25~30年という設定で借り入れをしている人が大多数です。返済に半生を費やすといっても過言ではありません。 そんな生活に疑問を持ち「お金の為にがんじがらめの生活をしたくない」「家族との時間を大切にしたい」「心豊かに暮らしたいたい」と決断をした人達が半農半Xライフへと大きく舵を切ったのです。

わたしの実家の父もリタイヤ後に祖父から引き継いだ土地で家庭菜園を始めました。

妹はガーデニングに目覚め、余暇のすべてを庭づくりに費やしています。 母は父と家庭菜園をし、妹とガーデニングを楽しんでいます。

特に母は60代に差し掛かった頃から病気がちになりあまり外に出ませんでした。ところが父の家庭菜園を少しずつ手伝うようになり、今ではすっかり元気になりました。 これは半農半Xに身を投じた人たちの多くも同じ体験をしています。

半農半Xを実践している有名人

数年前、高木美保さんが那須塩原市に移住し農業始めたという生活に密着したテレビ番組を観ました。

お金に余裕がある人はやることが違うなと思って観ていました。 高木さんの「X」はタレントと講演会と執筆です。テレビ・講演会は仕事のある時だけ現場に行き、執筆作業は自宅で出来ます。理想的な半農半Xです。 他にも芸能界で半農半Xを実践している人がいます。

代表的な人たちを挙げてみました。  

永島敏行さん 俳優の仕事の傍ら土いじりに回帰し1000平方メートルの田んぼを耕しています。

竹本孝之さん アイドル「照れてZIN ZIN」で一世風靡。現在は千葉県で本格的農業生産を手掛けています。

杉田かおるさん 天才小役の名声を欲しいままにした女優杉田かおさん。破天荒な言動で有名でしたが、農業を始めてからすっかり毒気が抜けたと自身が告白しています。

工藤夕貴 大スター歌手井沢八郎の愛娘。ハリウッドにも進出した国際派女優、農業と自然派カフェ「カフェナチュレ」を営んでいます。

林マヤさん パリコレでも活躍したトップモデルが茨城県に移住。 健康と美の為にパーマカルチャーを実践しています。

丘みつ子さん 箱根で自給自足生活を送っている。畑仕事と陶芸で拒食症を改善させました。

所ジョージさん 農作業中に寝中小で倒れたことは有名です。世田谷ベースで家庭菜園で野菜を栽培しています。

食べることは生きること

真ダコ/モーリタニア、 パプリカ/韓国、 にんにく/スペイン、鶏肉/ブラジルetc 最近のスーパーはまるで万国博覧会状態です。 思わず「遠い国からこんにちわ」と食品たちに声をかけてしまいます。

同時に「この国の国民性は・・・」と考えてしまう自分もいます。 残留農薬はどうのか? 肥料は? 防腐剤は・・・・と考えてしまう自分がいます。

2年前某大手ファーストフードチェーンの鶏肉の期限切れ問題でこれまで以上に輸入製品に対して敏感になりました。

栽培した人の顔が見える野菜を食べられることはこの上ない贅沢で幸せなことだと思います。 食べたものが体を作るのです。安全な食生活が未来の健康を作るのです。

「安全な食品を食べたい、食べさせたい」 そういう意味で自ら作ったものを食べる半農半Xライフは食生活にとって、たいへん理想的です。  

半農半Xは日本の食の未来を守る

現在の日本の食料自給率は40%前後とされていますが、これは農業保護のために農産物の価格低下を防ぐ為の政策によって引き起こされています。

わたしの実家の周囲には幼い頃からたくさんの田んぼがありました。

10年前くらい前から市の政策により市街化調整区域から除外され、宅地転用され、どんどん農地を潰し住宅が建ち、ここ3年くらいは太陽光発電のソーラーパネルがあちこちで設置されています。

まだソーラーパネルは撤去し土壌を改良すれば元の農地に戻すことが出来ますが住宅はそうもいきません。

日本政府は農業資源(農地)を守る意思があるのかと疑問を感じます。

学校で「日本は資源のない国なので加工貿易で経済を強くする必要があります」と教わりました。 これに比べ食料は輸入に頼っているモノが多く、とうもろこし、大豆、小麦ともにアメリカからの輸入が大部分を占め、その他はブラジル、カナダ、オーストラリアなどから輸入しています。

特に「とうもろこし」は家畜のエサとして輸入されています。 これがストップすると日本の酪農は立ち行かなくなってしまいます。 日本の食生活は天候や世界情勢によって左右されてしまう危険な状態だということを我々は肝に銘じなければなりません。 「

自国の食料は自国で賄う」に半農半Xが合致しています。  

Iターン支援制度を利用しての「半農半X」

  東京一極集中化で地方自治体は人口の流失に頭を悩ませています。特に若い人が出ていきお年寄りだけになってしまった※限界集落はこれから日本各地に増えていいきます。

※限界集落とは 65歳以上の高齢者が集落人口の半数を超え、冠婚葬祭や田んぼ・生活道路の管理など、社会的な共同生活の維持が困難な状況にある集落のこと。機能を失った集落は消滅に向かうとされる。旭川大学の大野晃教授(高知大名誉教授)が1991年に提唱した。 (2016-10-13 朝日新聞 朝刊 岐阜全県・1地方) 引用|朝日新聞掲載「キーワード」  

自治体によるIターン移住者への取り組み

昨年、栃木県栃木市が「若者が移住したいNo.1」になり話題を呼びました。 栃木県在住のわたしでさえなぜ栃木市選ばれたのかピンときませんでした。

栃木と言えば素通りするくらいで目的地にしたことがありませんでした。

  No.1に選ばれた理由

栃木市の良いところを知ってもらおうと体験ツアーの発案やIターン移住者への手厚い補助金と自治体が窓口となった「空き家バンク」での住居の情報提供や子育て世代への企業と街を挙げての移住者へのサポートを実施しています。

実際にIターン移住した人の決断した理由を聞いてみると次のような回答でした。

■都会と比べて家賃が格段に安い

■東京と比べて住宅取得額が格段に安い

■新築物件や中古住宅購入・リフォーム工事の補助金が手厚い

■自然が多く公園もあり子供を育てる環境が良い

■子育て中の悩み相談を出来る場所がある

■子供を短時間預かってくれる制度がある

■子育て世代の移住後の補助金が手厚い   Iターン政策は栃木市以外にも実施している自治体があります。

日光市は昨年度はIターン希望者を対象に大手旅行予約サイトなどで旅館・ホテルなどの宿泊費を補助するクーポン券を発行し体験募集し、日光市の名所・グルメの紹介や実際に日光市で働いている人達との交流会を開催しました。

このように自治体が移住希望者をサポートする政策を打ち出しています。

国土交通省 国土政策局 地方振興課が各自治体によるUIターン情報が検索できる ポータブルサイト「ふるさとSearch」を掲載しています。  

半農半Xへの道

ここ数年、テレビ番組でタレントが田舎での農業体験や古民家や廃墟をリノベーションしてカフェを作ったりをする企画が増えています。

ジャニーズタレントを起用して里山で農作物を育てる番組もあり、ちょっとした里山ブームになっています。 その影響か、農業体験に参加する若い世代が増えています。

農作物を育てる書籍はたくさんありますが、何しろ農業は天候相手ですから本のようにはいきません。それはまさに子育てと同じです。 今の仕事をしながら休日に農業研修をうけることをお勧めします。1ケ所だけではなく色々な研修先を回ってみるのもよいかもしれません。

自分に合った土地、自分に合った指導者との出会いが、あなたの半農半X生活に影響するからです。

半農半X生活の理想的な場所

  小規模農業とはいえ自分の作った農作物が販売できると現金が入り家計の足しになったり、励みになったりします。

では、どんな場所が適しているのでしょうか。

やはり集客力のある土地、道の駅や直売所がある場所がよいでしょう。

今では道の駅はドライブのついでに寄るところではなく「目的地」になっています。

行きたい道の駅東日本第一に選ばれたこともある群馬県沼田市の「田園プラザかわば」は休日になると長蛇の車の列で駐車場にもなかなか入れません。

来場者の為にパーキングの空き状態を確認できるリアルタイムパーキング情報をサイト上で発信しているほどです。

農産物の他にもヨーグルトなどの乳製品やハム・ソーセージの直売所、地ビールレストラン、ピザレストランなど1日中過ごせる場所です。

引用:https://www.denenplaza.co.jp

すでに道の駅を超えています。 周囲にはお寺とリンゴ畑や田んぼしかありません。

道の駅が出来たことで地元に莫大なお金が落ちるようになりました。

他にも宇都宮市の「ろまんちっく村」は道の駅に直売所の他に宿泊施設や温泉施設があります。 全国にもこのような魅力ある道の駅が誕生しています。  

水のきれいなところがいい

  時々、わたしはドライブがてら群馬県の赤城神社に湧水(わきみず)を汲みに行きます。

そこには汲みたての湧水でお湯を沸かしコーヒーをいれ飲んでいる人がいます。

実によい風景です。 次から次へと水を汲みに人が来ます。持ち帰った水でご飯を炊いたり、お味噌汁を作ったり、お茶を入れたりするのでしょう。 おいしいものを作るにはきれいで安全な水が必要なのです。

うちの実家は地下水をくみ上げて野菜を作っています。 地下水で作った野菜は味が違います。 きれいで安全な水のあるところを選びましょう。  

どこにきれいな水があるのかな?

環境省 名水ポータブル で日本各地の名水を検索できます。

でわたしも数年したら半農半X生活に突入できたらと思っています。 実家で両親に野菜造りの手ほどきを受けています。

父はレモンの苗をビニールハウスに植えましたが、今年は収穫できなかったと残念がっていました。群馬でレモン出来るのかとわたしは驚いています。 昨年はメロンも失敗したようです、今年はリベンジに燃えています。

土に触れるということで元気になった母、仕事をリタイヤした後に家庭菜園を楽しむ父。

80歳を超えても尚、元気な父と母です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする