子宮頸がんの放射線治療体験記

がん治療開始

治療に備えての検査を終えた後は放射線科での治療となります。

放射線治療のスケジュールと副作用についての説明がありました。

婦人科のドクターに放射線科のドクターも加わりの治療が始まります。

外部から放射線を照射する治療は24回、内部から器具を挿入して照射する治療が3回。

外部照射は月曜日から金曜日の週5回。内部照射は後半で週に1回の予定で治療のをスタートさせました。

放射線治療の副作用について

ドクターから放射線治療についての副作用の説明がありました。

放射線は正常な細胞にも照射されてしまうため、その影響で次の副作用が出現する場合があります。

治療直後・治療期間に起こる副作用

・放射線酔いと呼ばれ、めまいや吐き気、倦怠感、食欲不振などの症状があらわれる。

・照射部分の皮膚が炎症を起こし赤くなったりカサカサしたりかゆみがでる。

・照射部分が脱毛する。

・腸に照射されるため下痢を起こすことがある。

放射線治療開始2週間あたりから腸壁が腫れ腹痛が起きる。

・卵巣に照射されるため卵巣の機能が低下し閉経する。
それに伴いホルモンバランスが崩れ更年期障害の症状が出る。

治療後数年後以降に出る重篤な副作用

・照射部分が癌化することがある。

・ごく稀に腸に穿孔(穴が開く)ことがある。

実際に体験した副作用

・放射線酔い(数回の治療で身体が慣れた。治療三回目までは吐き気止めを服用し乗り切る)

・陰毛の脱毛(治療開始2クール目)

・閉経(治療開始後まもなく)
 ホルモン投与を受けましたが副作用が(のぼせ・頭重)つらく早い段階で中止しました。

上記の症状とは別に24歳の時に卵巣嚢腫の手術をうけました。その後遺症で腸の癒着が起きたびたび腸閉そくになります。癒着部分が放射線照射でツレて外部照射3回目で激痛が起きました。最初は原因がわからずドクターも首を傾げていましたが会話をするうちに原因を解く手出来ました。

副作用は体質や服用している医薬品やサプリ、既往歴などによって様々です。いくらドクターといえども症例になかった症状はわかりません。遠慮せずに抱えている不安や症状など相談することがよりよい治療を受けることができるのです。

外部照射治療

治療初日はまずはCTとX線透視装置で照射部分の位置決めをしマークをしました。

マッキーのようなマジックでからだに線を引きます。
※参考画像は子宮頸がんの治療とは異なります。

この作業は多方向からX線透視装置での撮影でかなり時間がかかりました。その間はずっと動いてはいけないので大変でした。

ドクターと放射線技師の方と作業勧め何度もモニタールームと検査室を行き来していました。

この作業が治療効果を左右するからです。


出典 佐野厚生病院

ようやく位置決めが終わり、放射線治療に移ります。

着替えてリニアック装置に横たわり照射開始。

装置が多方向から照射します。わたしはただ照射中に動かないようにしているだけです。

着替えと技師による位置確認を含めて10分程度です。

これを週5日繰り返します。

リニアック装置のイメージ

内部照射治療

外部照射の治療効果をドクターが判断し、回数など決まります。子宮内部に器具を挿入し内部から照射する治療が加わります。正直この治療はとても辛いものでした。

治療当日は家族に送迎を頼むか、タクシーなど交通機関を使って来院するようにと指示がありました。

ドクターは「ちょっと痛いかもしれませんが大丈夫ですよ」とおっしゃいましたが、とんでもなく大変でした。治療前に怖がらせてはいけないと優しい気持ちからだったのでしょう。

治療のため器具を子宮内に挿入するときに激痛があります。痛み止めの注射をしますが、ほぼ効き目を感じることはできないくらい痛かったです。(あくまでも自分の経験です。)挿入後、器具を固定するために子宮内に大量のガーゼを詰め込みます。同時に腸への影響を測定するための器具を肛門から直腸へ挿入します。

子宮への挿入は1度目と2度目は短時間で挿入できましたが、3度目は挿入時の微妙な角度の為かなかなか器具が設置できずに時間がかかりました。出産経験のあるわたしでも辛いのに、これが出産経験のない女性だったらどうなんだろうと思いました。

出典 ギモンらど!!

上記の作業が終わると、今度はCTで器具の位置と患部(がんの出来ている場所)を確認します。問題がなければ放射線治療室に移動し、照射開始です。

治療後は放射線外来のベッドでしばらく休んでいくように指示が出ました。とても自分で運転して帰るのはしんどいです。2回目以降は1泊2日で入院させてもらいました。治療後は憔悴してしまい歩くのもやっとで治療後、出社し仕事をこなし、帰宅後に家事をが出来るほどの気力、体力は残っていませんでした。

病院で一晩養生し次の日に退院し2日後には仕事に復帰しました。

わたしの放射線治療は外部照射21回、内部照射3回で終了しました。予定より外部照射は3回のこして終了しました。はじめは化学療法を併用しないで大丈夫なんだろうかと不安でしたが、8年経った今も元気に仕事をし、友人と旅行をしたりランチをしたりすっかり元気です。

おかげさまで放射線治療による重篤な副作用も出ていません。

治療が始まって間もなく、群馬大学付属病院で重粒子線による体に負担の少ない治療法のことを知りました。しかし、放射線を照射した箇所には重粒子照射はできないのでわたしは治療を受けられませんでしたが。とても残念でしたが放射線治療で治癒し元気でいます。本当にありがたいことです。

遠くない将来がんで命を落とすことのない時代が来ることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。